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論文がChemBioChemにアクセプトされました

メタロ-β-ラクタマーゼIMP-1のアポ酵素調製法の研究がChemBioChemにアクセプトされました。

内容は、IMP-1の活性中心からキレート剤を使ってZn(II)イオンを取り除く過程で、活性が低下する現象を速度論的に解析した実験です。この実験から、Zn(II)イオンが脱離する反応は、速い過程と遅い過程があることがわかりました。

また実際にIMP-1からZn(II)イオンを取り除いたアポ酵素を調製し、Zn(II)イオンを添加すると活性が100%回復することを証明し、アポ酵素にCo(II)イオンを加えて分光学的にIMP-1の活性中心の配位環境を調べました。

さらにアポ酵素にZn(II)イオンを1当量加えmono-Zn IMP-1を調製し、熱分析によってアポ酵素、mono-Zn IMP-1、IMP-1の構造安定性を評価しました。その結果、mono-Zn IMP-1とIMP-1の構造安定性が同程度であることがわかりました。

以上の結果から、IMP-1は1つのZn(II)イオンを活性中心に取り込むことで構造が安定化し、ある程度の活性が生まれること、2つ目のZn(II)イオンは、活性の効率化に必要であることがわかりました。

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