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新着情報:2012年2月アーカイブ

SabathとAbrahamの研究(University of Oxford)
Antimicrob. Agents Chemother., 5, 392-397, 1965
引用数:6 (2012.02.28)

結果
Bacillus cereus569の破砕液上清のcephalosporinase 活性は、1 mMのZnSO4の添加で4~5倍の活性上昇が観察できたが、penicillinase活性の上昇は観察できなかった。

まとめ
B. cereus569の破砕液上清には、cephalosporinase活性とpenicillinase活性の2つの機能を持つ酵素、またはそれぞれの機能をもつ酵素2種類が存在する。
・cephalosporinase活性はZn(II)イオンを要求する。

論文がActa Crystallogr. Fにアクセプトされました

メタロ-β-ラクタマーゼSMB-1の構造解析に関する研究がActa Crystallogr. Fにアクセプトされました。

内容は、Serratia marcescens(セラチア菌)の染色体にコードされたメタロ-β-ラクタマーゼSMB-1を大腸菌で発現させ、精製・結晶化を行い、つくば市にある放射光施設Photon Factory(PF)で構造解析ができるX線回折データを得られたものです。

SMB-1は、普通のS. marcescensには存在しておらず、臨床株から外来性遺伝子の挿入という形で染色体上から発見されました。SMB-1はメタロ-β-ラクタマーゼではサブクラスB3に属するのですが、サブクラスB3は基本的には染色体上にその遺伝子が存在しているため、どのようなメカニズムでSMB-1遺伝子が染色体に移ったのか、興味深い酵素です。

今後、構造解析を進めて、SMB-1の結晶構造を明らかにして、メタロ-β-ラクタマーゼの阻害剤開発研究に活かすことになります。

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